【Apple】5月からUDIDを利用するアプリ申請を拒否すると発表
Appleは、2013年5月1日よりアプリの公開申請について、以下に該当する場合にはリジェクト(申請拒否)すると発表。
・UDIDを利用するアプリ
・iPhone5の4インチディスプレイに最適化されていないアプリ
https://developer.apple.com/news/
Appleは、1年以上前からUDIDを利用しないように警告していましたが、「UDID」っていったいなんなんでしょう?
UDIDとは?
UDIDとは、iOS端末に個々に割り当てられる識別コードです。
端末の識別が可能となる事で、ユーザー認証などにも用いられる情報として利用されていました。
このUDIDを禁止する事にした理由としては、プライバシー面とセキュリティ面の問題がありました。
プライバシー面での問題
同じ端末を利用する限りは、基本的にはUDIDは変更できないため第三者によって端末の利用状況の追跡を可能としていました。
この特性を利用してユーザーの行動に応じて、適切な広告を表示する「行動ターゲティング広告」などにも利用されていました。
セキュリティ面での問題
特殊な方法により、端末のUDIDを他のユーザーのUDIDに変更する事も可能であったため、UDIDでのユーザー認識の仕組みを利用して、悪意を持った第三者による「なりすまし」による不正アクセスの恐れがありました。
昨年9月には、AnonymousがFBI局員のノートPCをハッキングし、100万件のUDIDを盗んでWebサイトで公開したということも発生していました。
今後はiOS6から導入の広告識別子で代用
しかしこれまでの仕組みをいきなりやめろと言われても・・・
という開発者のために、AppleからはiOS6から導入された「広告識別子」での代用を案内しています。
広告識別子を利用する事で、ユーザー動向の把握が開発者側で把握可能となります。
またユーザーは、UDIDとは異なり広告識別子を使った情報収集の拒否も可能となっています。
開発者サイドからは、対応上面倒となるかもしれませんがユーザーが安心して利用する事ができる環境を考えた対応をとっているのは、さすがAppleといった感じですね。
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