『死神メサイア』サービス終了なのに盛大なカウントダウン?結末に向けての演出が素晴らしい
サイバーコネクトツーがAndroid、iOSにて提供する『死神メサイア』が2014年5月30日にサービス終了することを発表した。
これまでにも数多くのスマホゲームが、ユーザー数の減少などを理由にサービスを終了したり、徐々に更新が止まる事実上のサービス終了するなど、珍しいことではないが「死神メサイア」では業界初とも言える非常に珍しい形でのサービス終了となるので是非紹介したい。
『死神メサイア』とは
『死神メサイア』は、サイバーコネクトツーとDeNAで共同で開発したソーシャルRPG。
サービス開始は、Android版で2013年10月1日、iOS版で2013年11月12日。
章形式となっており、プレイヤー6人の主人公の中から好きなキャラクターを選択する。
選択したキャラクターによってゲーム中のボイスやストーリーでの会話が変化するのが特徴となっている。
終焉に向けてエンディングを用意
本題となる『死神メサイア』でのサービス終了についてだが、なんと終了に向けての大きなイベントを行うというのである。
サービス終了の多くは、ビジネス上の理由によるものが多く、サービスを終了するものには時間やお金はかけないというのが一般的であるのだが、『死神メサイア』では5月30日のサービス終了(終焉)に向けてのイベント行うというのだ。
ただサービスを終了するのではなく、イベントを行うという異例の対応に関してサイバーコネクトツーの代表取締役松山氏へのSocial Game Infoの取材によると
応援してくれるお客様に対して、「売上とか、KPIの数値とかがほにゃららだったからサービス終了します」というのは、違うと思っているんですよね。
たとえば雑誌での連載は、人気がでなければ打ち切りという判断が待っています。ある日突然、ストーリーの途中で未完となってしまう作品も正直少なくありません。しかし、打ち切りを通告されたからといって、最後に未完って書くような終わらせ方をするのではなくて、自分が思い描いていた結末を、どのように軌道修正して着地させるかを、残りの話数できちんと描ききるというのが本当の作家だと思うんですよ。
と作品に対して応援してくれたユーザーに対する責任やけじめのようなものを感じる。
松山市は、この考えについては打ち切りとなった漫画作品の終わらせ方がお手本になっていると語っている。
ビジネスである以上、人気がなかったりすればサービスが終わるというのはしかたのないこと、しかしただ終わらせるだけではないというのは当たり前のようだが、ソーシャルゲームで考えるとすごく珍しい。
終わるものに対して力をかけても、ドライな見方をすればビジネス的には意味が無いのかもしれないが、これまで作品を愛してプレイしていたユーザーの事を考えると、非常に好意的な対応であると筆者は感じた。
イベントの詳細、終わらせ方は?
『死神メサイア』では、先に説明したように主人公によって異なるストーリーが重視されている。
そこでサービス終了までには、最終章となる第9章までを順次公開しストーリーが完結するようになっている。
マンガの連載打ち切りの場合にも、中には急な打ち切り決定でストーリーを強引に完結するというものもあるが、本作ではサービス開始当初から企画として全9話のストーリーを予定していたようなので、強引過ぎる終わり方にはならないのではないかと思う。
■物語の後半となる「死神黙示録編」の公開予定スケジュール
・4/9(水) Chapter 05 -レナ-「痛みからの解放」
・4/21(月) Chapter 06 -ハルカ-「業と言う名の活力」
・4/30(木) Chapter 07 -ヒトミ-「憤怒に包まれた画家」
・5/13(火) Chapter 08 -アイカ-「夢穢されし赤き少女」
・5/23(金) 最終章「終焉に至る8日間」
これまでプレイしていなかった人がこれから始めても、最終話まで楽しむことができるように、スタミナ消費を抑えるなど難易度調整も行われる。
またエンディングでは、もちろん主人公毎にセリフも変化するので誰を選んでプレイするかというのも楽しめそうだ。
また、以前よりプレイし武器やカードの強化を頑張って続けてきたユーザーにも「遊んでいて良かった」と思えるような施策も考えられているとのことだ。
5月31日でサービス終了する『死神メサイア』だが、ソーシャルゲーム史上異例となる豪華な終わり方を見届けてみてはどうだろうか
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