「出会い系アプリ」のおかげで行方不明者23人も見つかった!視点を変えたその活用法とは?
「出会い系」というと、どうしても悪いイメージが先行しがちですが、ブラジルでは人気出会い系アプリを利用して23人もの行方不明者の発見に貢献したことで話題になっているようです。
その「出会い系」を使った意外な行方不明者の捜索方法とは?
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毎年3000人を超える行方不明者を捜索するため出会い系を利用
ブラジル南部にあるサンタカリーナ州では毎年3000人を超える行方不明者がいるそうです。
そのような状況に対し行方不明者捜索機関「DPPD Missing Persons Unit」では、人気出会い系アプリを活用した前代未聞の捜索活動を実施したのです。
その捜索方法として考えたのが、世界中で利用されていて、ブラジルで最もメジャーな「Tinder」という出会い系アプリ。
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Tinder Inc.
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Tinder
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無料
※記事作成時のiOS版での情報を記載しています。
このサービス上で行方不明者のプロフィールを登録して、アプリを利用する世界中のユーザーに行方不明者の情報を呼びかけるという方法をとったのです。
Tinderでは利用に関してFacebookのアカウントが必要なため、まずは行方不明者のプロフィールと顔写真をFacebookで作成して登録。
Tinderを利用する人は、アプリ上で異性の写真を次々にスワイプして気になる相手がいたら「♡」をタップしていくといったシンプルな操作方法になっています。
この流れの中でアプリ利用者は、無意識に行方不明者の顔写真も目にするといった仕組みとなっています。
そして行方不明者が気になり、詳細なプロフィールを求めてタップすると、そこでその人が行方不明者であることが利用者に知らされるようになる。
その人物に対して何か知っていれば同期間に対しての情報提供を求めるという流れとなっている。
100名以上の行方不明者登録。そして23人を発見
「Tinder」を利用した行方不明者の捜索プロジェクトでは、2013年12月以降から100人以上の行方不明者のプロフィールが登録しているようです。
この前代未聞の画期的な取り組みは、大手メディアにも数多く取り上げられた。
そして、このプロジェクトでの捜索により23名もの行方不明者の発見に繋がるという成功をおさめたとのことです。
ブラジルでの行方不明者が、ブラジル以外の人の情報提供により発見されたケースがあったりするのかなど、実際の発見までの流れがどのようになっているのか気になるところです。
異性との出会いを目的とするために、一度に多数の顔写真を見ていくという出会い系のサービス特性を利用して、知らず知らずに多くの人達が行方不明者の捜索に強力できるという仕組みは素晴らしいですね。
幸いなことに日本では、ブラジルのような規模の行方不明者は報告されていませんが、仮に同じような状況となった場合に、同じ方法は通用するんでしょうか。
そして通用するとして場合には、どんなサービスを利用するのが適切なんでしょうかね。
いずれにせよITの力によって現実に発生している大きな問題が解決されるというのは、とても素晴らしいことだなと思います。
参考:AdGang
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