友達に彼女がいると見栄を張って嘘をついてしまった俺がバレそうになるもなんとか切り抜けた話しを書こう

姉さん事件です...。(高嶋政伸風)

あれは先月の事だ。

高校時代の友人たちと久しぶりに飲みに行ったのだがそこで事件は起きた。

30歳間近になれば結婚した仲間もいる、同棲してて結婚をどうするか考えてる仲間もいる。そしてそんな話題で盛り上がっていた。

友人Ａが僕にこんな質問をした「お前、もう何年彼女いないんだっけ？やばくない？」と...。

その時、僕以外のみんなが彼氏、彼女、奥さんに旦那がいると言う状況だったのでつい僕は「え？俺いるよ？言ってなかったっけ？」と出来心から嘘をついてしまったのだ。

みんな「マジで!？それはやく言えよー!いつからなの？彼女いるなら連れてこいよー!!」

俺「ごめんごめん、あいつこういう人前とかでるの恥ずかしがるタイプだからさっ!」

もう引くに引けない状況になってしまった。

俺は必死に想像上の彼女を頭に思い浮かべて勝手なエピソードや馴れ初めを話し出していた。

・弓道をやっていて好きな食べ物はおせんべい。

・そんな和風な趣向なのに金髪の綺麗な髪が特徴だ。

・年下の彼女で、一人っ子だった為お兄ちゃんが欲しかったから俺のことをお兄ちゃんと呼ぶ。

・高いところが苦手で遊園地で観覧車に乗った時に揺らしたら泣き出した等、自分でも呆れるほどベラベラと適当な事を言ってしまったものだ。

これに怪しいと思ったのがＣだった。

Ｃとは最近でこそお互いに仕事があり遊ぶ機会があまりなくなったが以前は毎日のように遊んでいた友達だ。

Ｃ「そんなに仲良ければ写メくらいあるっしょ？見せてよ？見せれない理由でもあるの？」

俺「いや、ほらすっぴ...素っぴんだから勝手に見せたら俺怒られちゃうもんよぉー」

Ｃ「じゃあ、いま電話して話しさせてみてくれよ？友達のＣですって挨拶するくらいいいべ？」

俺「ん？なんか今日はその...ほら!弓道の練習があるって言ってたから電話無理じゃないかなぁ～？」

Ｃ「なんか怪しいよな？嘘なら嘘って言っちゃえよ!」

俺「ふざけんな!嘘なんかついてねーよ!」

Ｃ「じゃあよ、さっき休日は彼女が家に来て起こしてくれるって言ってたよな？金曜日お前ん家泊まる!決定だから!」

俺「わ...わかったよ!いいよ!じゃあ土曜日ついでにお前のことも起こしてもらうよう言っといてやるよ!!」

そしてその日は終わった。

次の金曜まで三日しかない。

俺は次の日、二日酔いと精神的疲労で会社を休んでしまった。

布団で寝ながらもどうすればいいかずっと考えていた。

そしてある秘策を思いついたのだった!

次の金曜日

Ｃ「本当にお前んち行っていいんだな？」

俺「あぁ、もちろんだよ。お前に紹介してやるよ。」

Ｃ「そっか...、なんかごめんな。俺お前のこと疑ってたけどそこまで言うならきっと本当なんだろうな。確かお前の彼女せんべいが好きとか言ってたよな？お詫びに買ってきたから明日3人で食べようぜっ!」

俺「おう!気にすんなよ!むしろ気使わせちまってすまねぇな」

そして土曜の朝を迎える

彼女「お兄ちゃんっ!起きて!朝だよ!!」

俺は目を覚ました。寝起きの悪いＣはまだ寝ているようだ。

彼女「お兄ちゃんっ!起きて!朝だよ!!」「お兄ちゃんっ!起きて!朝だよ!!」「お兄ちゃんっ!起きて!朝だよ!!」

Ｃ「う...うーん...。あっ、どうもはじめま...え!？お...お前これはどういうことだ!？」

俺「どうしたんだよ一体？どういうことだって、言ったとおり彼女じゃないか？何言ってんだお前？」

Ｃ「お前こそ何言ってるんだよ!だってこれアニメが喋ってんじゃないか？？」

俺「ふざけんな!この子は紛れもなく俺の彼女だ!!いいがかりはよしてくれ!!」

Ｃ「お・・おう・・ごめん」

俺「わかれば良いんだよ。(やった!勢いで勝てたぞw)」

そうここまではなんとかやり過ごしたと思っていた浅はかな僕でした。

その後、僕は二次元しか好きになれないと言う噂が仲間内で広まってしまったのです。

密かに恋していたＢ(彼氏と上手くいってなくて別れそう)の耳にもその噂は入りました。もうオワタ＼(^ω^)／

けど大丈夫。

なぜなら僕には毎晩一緒に添い寝をしてくれて、朝になると起こしてくれる彼女がいるのだから...

そう。その彼女とはこの子だ。

「もっと！添い寝カノジョ」

(この物語はフィクションです。)