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稀代のクリエイター故・飯野賢治氏の遺志を継ぐプロジェクト「KAKEXUN」!その謎に迫るため関係者にインタビューしてみた!

だてまき

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『Dの食卓』や『エネミー・ゼロ』、『リアルサウンド 〜風のリグレット〜』など意欲的な作品作りに挑戦してきた、飯野賢治氏。

熱狂的なファンが多い稀代のゲームクリエイターでしたが、2013年2月20日に亡くなりました。

そんな飯野氏の最後の企画書として注目されている、『KAKEXUN (カケズン)』というプロジェクトをみなさんご存知でしょうか。

知ってるけど、まだ発表されてることが少ないのでよくわからない、ってひとも多いでしょう。

ボクもです。


というわけで、先日行われた「BitSummit 2014 -京都インディーゲームフェスティバル-」にて、KAKEXUN プロデューサーのフロムイエロートゥオレンジ代表取締役CEO 江口勝敏さんと知り合ったボクが、インタビューさせていただきました。

【関連】時は、大インディーゲーム時代!「BitSummit 2014」で気になったゲームアプリを紹介!

江口勝敏
KAKEXUN プロデューサー
㈱フロムイエロートゥオレンジ代表取締役CEO

代表作品:音楽プロデューサーとして「さよなら人類」たま、で90年レコード大賞新人賞。ほか数多くのアーティストを育成。単体作品ではシングル100万枚、アルバム50万枚のセールス実績。

関与したメジャーアーティスト20組以上、プロデュース作品は400枚以上。
設立したレコード会社ではE0のマイケル・ナイマン、リアルサウンドの鈴木慶一、D2の作品をプロデュース。ゲームでは "Xenon2" "Gods" (Bitmap Brothers) 開運☆どん をプロデュースした実績がある。

企画の発端について

-- KAKEXUNと飯野賢治氏との関係性についてお教えください。

KAKEXUN(カケズン)は2013年2月に急逝したクリエイター、飯野賢治氏が生前に提案した最後のゲームです。

このゲームを企画書から開放し、現実化させるためにKAKEXUNプロジェクトが立ち上がりました。


-- どのような形で飯野氏の企画書を発見したのでしょうか。

2013年2月。

飯野賢治の急逝する3週間ほど前、飯野と共に㈱フロムイエロートゥオレンジを運営していた私の手元に、飯野から10数ページの企画書「KAKEXUN」が手渡されました。

「これを作りたいので仲間を集めて欲しい」との飯野の申し出で、本企画はスタートしました。

その後飯野は急逝し、私は、飯野賢治が生前最も評価していたゲームクリエイターのひとり、飯田和敏に相談に行き、参加声明を受けることが出来、2人でチーム作りのためのさらなるメンバー探しを行いました。



KAKEXUNのメンバーについて

-- KAKEXUNに関わる主要クリエイターはどういった人たちなのでしょうか。

KAKEXUNのゲームの世界を作り出すために、本企画には、飯野賢治が生前最も評価していたゲームクリエイターのひとりである飯田和敏がチーフディレクターとして参加します。

制作は元ワープで飯野とともにすべての作品を作ってきた主要メンバーが再度結集し、株式会社として活動を再開するワープ2(制作ディレクター佐藤直哉含む元ワープの中心メンバー4名)が担当。

慶応大学大学院でコンピュータ・ミュージックの博士号を持つクリエイター、小林良穂も加入します。

プロデューサーは飯野賢治と18年の間親交があり、共にfytoを運営してきた江口勝敏。

その他スタッフ合わせ約約10名のチームが集中してプロジェクトに関わることになります。


-- 直接関わるクリエイター以外にも著名なクリエイターがKAKEXUNに賛同していますが、彼らはどのような経緯でプロジェクトに賛同しているとお考えですか。

KAKEXUNには、飯野賢治の生前に親交が深く、今もなお故人を偲ぶ多くのクリエイターが賛同してくださっています。

KAEXUNの描く世界観に共感し、その実現を心から楽しみにしてくださっている方々です。



企画の今後について

-- 数あるクラウドファンディングプラットフォームから、今回「MotionGallery」を選択された決め手はなんだったのでしょうか。

MotionGallery はクリエイターの価値観を大切にしたクラウドファンディングプラットフォームです。

クリエイターの目線にたって、企画の実現に向けて柔軟なサポートを提供してくださっていることが決め手でした。


-- これから形づくられていくプロジェクトだと思いますが、現時点で伝えられる範囲で構いませんので、ゲームの魅力についてお教えください。

KAKEXUNは、計算によって創造される世界を描く、アクションアートSF作品です。

ゲーム世界を何重にも取り巻く全体世界は飯野賢治の宇宙観、哲学を土台に構成されています。

このゲームは、ゲーム内に生まれている世界を、言葉ではなく数字で読み解き、そしてプレイヤーは数字をもって世界と対話し、ゲーム世界を変容させていくゲームです。

世界は数字でできていますが、コンピューターが発展した現在、数字と計算の概念は希薄となり、そのことを多くの人達が、忘れようとしています。

「宇宙を遊べ 世界を解け!」をキーワードにわたし達はこの数字、数と直感的に戯れて、楽しく自然に計算できるゲーム作りを飯野の企画書から練り上げていきます。


最後に

-- 最後に、「アプリ学園」をご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

今回KAKEXUNは、2014年3月20日より、MotionGalleryを通じて日本におけるクラウドファンディング史上の最高金額である1500万円の資金調達に挑戦します。

これは非常に高いハードルです。

わたし達はこのハードルを何とか乗り越えて、新しい世界観を描くゲームを皆様にお届けできるよう取り組みます。

制作決定は、皆様の参加で決まります。

ぜひこのプロジェクトを多くの人に伝えてください。

すでにゲームはスタートしました。

KAKEXUN(カケズン) = あなたが挑むチャンスです!

わたし達と一緒に、まだ見ぬゲームを作っていきましょう!






インタビューを通じて、おぼろげながら方向性が見えてきた気がする「KAKEXUN」。

生前の飯野氏が生み出してきたゲーム同様、既存のゲームの枠組みにとらわれない独自性が高いゲームになるだろうと感じました。

2014年3月20日よりクラウドファンディングが開始しますので、気になる方は是非プロジェクトに参加してみましょう。

新しいゲームの地平が開かれるかもしれませんよ!


KAKEXUN公式ページ
http://www.kakexun.asia/

KAKEXUN クラウドファンディング サイト
https://motion-gallery.net/lp/kakexun

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だてまき

なんか色々やってます。基本的にはゲームが好きなのでそういう仕事をしてますが、アイドルとか声優とかああいうのも好きです。「いつでも面会大歓迎!」な時期が私にもありました。取りこぼした十代の思い出とか宿題がいっぱいです。

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