【蚊怖い】デング熱だけじゃない!蚊が媒介し感染する病気まとめ。虫除けアプリで予防対策は可能なのか?
今年8月に1人目のデング熱感染が確認され国内では69年ぶりの発覚となったが、感染源が代々木公園の蚊ではないかと特定されたと思ったら、続々とデング熱感染者の報告が日に日に増えている状況です。
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感染者の中にはTBS「王様のブランチ」のレポーターのタレントの方も被害にあっていたり、4日には代々木公園ではなく近くの明治神宮で蚊に刺されたという人がデング熱に感染したとの報道もされています。
そんなデング熱を媒介する「蚊」ですが、これまでは「刺されたら痒い」や「耳元でうるさい」などといったイメージの虫だったかと思いますが、今話題のデング熱の他にも蚊を媒介とした感染症は世界中で確認されています。
蚊が媒介する感染症をまとめてみます。また実は恐ろしい「蚊」による感染の予防対策として有効なアプリがあるかも調べてみました。
デング熱についておさらい
まず最初に最も話題となっている「デング熱」に関しておさらいです。
感染を媒介するのは「ヒトスジシマカ」という種類の蚊。
人から人への直接の感染はないので万が一デング熱になった人が近くにいても感染の心配はないです。
既に多くニュースで報道されているように、感染者を刺した蚊に刺されることで感染する可能性があります。
またデング熱に感染し症状が出るのは、人間や猿などの「霊長類」のみで犬や猫が発症することはないそうです。
デング熱による症状は、急な発熱や関節痛、目の奥の痛みなどがあるが、デング熱ならではの共通した症状はないため、気づかない事も多い。
そのため今回国内で69年ぶりの発覚などと言われているが、これまでにもデング熱を発症したものの風邪等の他の病気として扱われている可能性も考えられています。
致死率は低いが、重篤化した場合の死亡例はある。
日本脳炎
予防接種を受けた際に名前を聞いたことがあるのではないでしょうか「日本脳炎」も蚊を媒介として感染する病気です。
主に「コガタアカイエカ」という蚊を媒介として感染する。
日本全域に生息している。
日本脳炎は、感染した場合でも発症率は0.1~1%と低い。
しかし発症すると高熱が出て、痙攣や意識障害に陥るウイルスにより脳炎となる。
発症した場合の致死率は20~40%程度と高い。また日本脳炎で恐ろしいのが回復しても半数以上の確率で脳へのダメージにより麻痺などの後遺症が残ってしまう。
日本では昭和30年代頃には毎年約1,000名もの発症が報告されていたが、ワクチンの開発により劇的に減少した。
黄熱病
発病すると重症化の確率が高く、突然の発熱、頭痛、背部痛、虚脱、悪心・嘔吐で発症する。
重症化すると目や手の平が黄色くなる外見の変化が見られたりする。
あの野口英世も黄熱によって命を奪われた。
媒介となるのは「ネッタイシマカ」という熱帯・亜熱帯地域に生息する蚊。
過去には日本国内でも生息していたが、駆除により昭和45年以降は確認されていない。
黄熱は人から人への直接感染はない。
生ワクチンの摂取により予防可能、黄熱の流行地域へ入国する場合は公的機関発行の国際予防接種証明書「イエローカード」を求められることがある。
西ナイル熱
主に「ヒトスジシマカ」を媒介として感染し発症する病気。
発症率は約20%。
発熱・頭痛・関節痛などの症状が出る。
発症した人の約3%が西ナイル脳炎を起こし重篤化し、そこから死亡するケースもある。
鳥類がウイルスの増幅動物となり感染を広げる。人間同士での直接感染はありません。
米国での発症者数が多く報告されている。日本では2005年9月にアメリカから帰国した30代男性が日本初の西ナイル熱患者として診断された。
マラリア
かつては日本でも沖縄で猛威を振るった病気。
マラリアには種類が幾つかあり症状が異なるが、主に高熱が出て短時間で収まり再度激しい高熱を出す。
熱がすぐにおさまることから油断してしまいがちだが、早期治療を行わないと重症化する。
媒介となる「ハマダラカ」は現在も日本国内に生息しているが、マラリアは絶滅している。
しかし流行地域から帰国した人が感染している例は年間100件以上確認されている。
WHOの推計によると世界では2億人以上が感染し、200万人以上が死亡していると報告されている。
チクングニア熱
「ホトスジシマカ」などによって媒介するアフリカで生まれたウイルス性の伝染病。
デング熱や西ナイル熱と症状が似ていて高熱が2日ほど続き急に下がった後に、関節痛などを引き起こす。
関節痛は2年程続くこともある。
日本では2007年1月に初めて感染者が確認された。
様々な感染症をもたらす「蚊」の脅威からアプリで身を守れるか?
このように様々な感染症を引き起こす原因となる「蚊」ですが、蚊に刺されないように身を守るためにはということで、デング熱に関する報道がされる以前に、別企画として夏に向けて蚊から身を守る方法としてアプリで提供されている「蚊 撃退」系のアプリは効果があるのか実験をしたことがありました。
その実験では複数人で山に行き、複数の類似アプリからそれぞれ別々のアプリを起動した状態で数時間過ごし蚊に刺され状況を調べてみたのだが、その時の結果ではアプリによる蚊避けの効果ははっきりと確認できず、それぞれ複数箇所を蚊に刺されてしまっていた。
アプリで蚊除けができれば非常に手軽な予防対策となるのだが、残念ながらその手のアプリはあまり頼りにするべきではなさそうだ。
一番の予防策は?
蚊による感染症などに詳しい専門家などの意見によると、蚊に刺されないようにする方法は
・肌の露出を抑える
・虫除けスプレーを付ける
といった従来の方法が、やはり最も信頼できる予防策となるようです。
肌の露出を抑えるために長袖などを着るというのが有効なようですが、ストッキングなどの肌に密着する薄手の生地の場合には、服の上からでも蚊に刺されてしまうようなので注意です。
また虫除けスプレーも商品により異なると思いますが、効果の持続時間が短いので外出の際には何時間かおきにスプレーを付ける必要があるようです。
海外旅行の際は注意
日本国内では、衛生面の改善や四季として冬がある事もありウイルスに感染する蚊の存在は激減していますが、外国で蚊を媒介としてウイルス感染が流行する地域へ渡航する際には注意が必要です。
もし帰国時に普段よりも体調がすぐれないと感じた場合には、無理せずに早めに病院で診察をしたほうが万が一の場合にも重症化しにくいです。
たかが「蚊」と油断しないように気をつけましょう。
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タカモンド本田さんこんにちは!
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