iPad、米国の教育市場における出荷台数でChromebookに抜かれる!
現地時間1日、海外メディアのAppleInsiderは、調査機関IDCのレポートに基づく情報として、2014年第3四半期の教育市場におけるiPadの出荷台数がChromebookに抜かれたと報じました。
iPadがChromebookの出荷台数に抜かれたのは発売以来初めてです。最新のiPad Air2、iPad mini3についても販売不振が報じられていますが、Appleのお膝元アメリカ本国において一体何があったのでしょうか?
教育市場にはキーボードの搭載が必須?
今回IDCが発表した最新のレポートによると、2014年第3四半期のiPadの出荷台数が702,000台であったのに対して、Chromebookの出荷台数は715,500台だったとされています。
IDC所属のアナリストRajani Singh氏はこの原因について、2つのポイントをあげています。ひとつは単純なコストの面で、Chromebookは最安で199ドル(日本円でおよそ23,500円)から販売されており、販売価格で30,000円を超えるiPadシリーズと比較するとかなり負担が違います。
もうひとつは、iPadには物理キーボードが無く、子どもたちの成長(キーボードへの慣れ)の妨げになる可能性があることについて、です。子どもたちは一定の年齢に達する段階で、iPadのような直感的な操作から、物理キーボードによる入力にも対応していく必要がある、と指摘されています。
アメリカではプログラマーが採用市場において日本よりも重用される傾向にありますが、同職につくには素早いタイピング能力は必須になってくるので、将来のことを考えると、幼い時期にキーボードに慣れておくことについてはたしかに必要なことなのかも知れません。
大型ディスプレイ搭載iPad発売で現状を打開できるか
2015年には12.2インチ大型ディスプレイ搭載のiPadをリリースするとされていますが、同機種はSurfaceProへの対抗機種ともされており、キーボードが同梱もしくはサードパーティ製で発売されればさらにPCとタブレットの垣根は狭まることが予想されます。
そうなれば、狙いとされる法人市場だけでなく、教育市場でも盛り返す可能性もあるだけに今後の動向が注目されます。
参照元:AppleInsider
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