「七夕に食べなきゃいけないものは?」七夕を調べてみたらなんか色々便乗してるイベントだった【おしゃれ天気】
さて、いよいよ2013年も半分が終わってしまいましたね。となると近づいてくるのが「日本3大地味イベント」の一つである「七夕」です。「七夕」まで実はもう残り1週間を切っている昨今ですが、毎年恒例で全く盛り上がってないですね。幼稚園や小学校で擬似的な笹の葉に子供達がお願いごとを書いた短冊をぶら下げているくらいでしょうか。
そもそも皆さん、七夕についてどんなイメージを持ってますか?
・短冊に願い事
・天の川
・なんか知らんけど滅多に合えない男女
・ドリカムがなんか曲作ってたな
せいぜいこんなもんでしょう。可哀想な扱いです。
以前にも同じように地味なイベントの一つである「節分」についての記事を書かせて頂きましたが、今回も同様に「七夕」について皆さんにもっと関心をもって頂けるよう、僕がネットを駆使して七夕を調べ上げました。この記事を読んで少しでも「ああ、七夕ってそういうもんだったんだ。別に知らなくても何も困らないけど」と思って貰えれば幸いです。それでは早速七夕の知られざる魅力に迫っていきましょう!
七夕の概要
そもそも七夕ってなんなの?って思う人が多いかもしれません。やれ願い事だ、やれ天の川だとか言ってますが、基本的に明確な目的とかよく分からんイベントなんですよね。元々は日本古来の豊作を祈るお盆祭りに、中国から伝授した女性が針仕事の上達を願う風習や、中国のお盆などの文化が練り混ざって出来たのが七夕らしいです。うん、この時点でよく分からんですね。とにかく色々混ざってます。
季節の節目である7月7日の夜という決まりだったのですが、明治時代以降にお盆が7月と8月に別れるのに従い、今では7月7日と8月7日に別れて各地で七夕祭りが行われているとのこと。ちなみに僕の地元では毎年8月7日に七夕祭りがやってますね。「なんで1ヶ月遅れやねん!とっくに七夕熱冷めてるわ!」と子供ながらに思ってたのですが、そういう背景があったんですね。
まあとにかく七夕の概要をここで全部しようと思ったら、とにかく長過ぎて一回休憩挟みたくなるレベルなので詳細は割愛しますが、「色々な文化や風習が合わさって出来た物なので、なんか複雑」とだけ覚えておきましょう。
織姫と彦星とは?
んで、あの年に1回しか会えない男と女の話ってなんなの?ってことなんですが、これは本来の七夕に後付けされたエピソードみたいなんですよね。なにやら中国で西暦400年頃作られた「荊楚歳時記」という書物に織姫と彦星が7月7日に会合するという記述があり、そのすぐ後に書かれた書物で「1年に1回会うのを許される」みたいな記述があって、それが今の七夕のイメージの原型となっているようです。なので、「織姫と彦星が会う日が七夕になった」のではなくて「元々ある七夕の日にたまたま織姫と彦星が会うようになった」んですね。つまり完全な便乗な上に、その後の七夕の主要なイメージをかっさらってしまったわけです。
この織姫と彦星が1年に1度しか会えなくなった理由を皆さんご存知でしょうか。設定だけ聞くとなんともロマンチックですが、その実態は
「2人が結婚した途端に全く仕事をせず遊びまくってたので、織姫の父である神様が怒って2人を東西に離して1年に1回しか会えないようにした」
というものです。 アホかと。
結婚した途端に2人で遊びまくってたとか、何となく現代の一部の若い夫婦とかに通ずるものがある気がします。もし織姫と彦星の間に子供が出来てたとしたら、確実にキラキラネームを付けられていたでしょう。「星(すたあ)」あたりが有望ではないでしょうか。2人の脳みそであれば、せいぜいこんなもんです。
ちなみに織姫と彦星が現在は星となって遠くに引き離されているわけですが、その2人の距離は140兆キロメートルらしいです。
ざまあwww
七夕に食べるものとは
日本のイベントものには大抵食べ物が関わってきます。節分には豆や恵方巻き、ひな祭りにはひなあられや桜餅、バレンタインデーのチョコレートなどなど。例を挙げればキリがありませんが、正直「それって食品メーカーやお菓子メーカーの捏造じゃねえの?」と思うようなものも含め、とにかく食べ物文化が盛んです。しかし七夕には一切「これを食べるべき」みたいなものがありません。この記事を書くまではそう思ってました。しかしいざ調べてみると、「七夕の日に食べるべきもの」は決められていたのです。
それは、そうめんでした。
ここにきて最高に地味ですね。そうめんメーカーもっと頑張れよ!韓流タレントとか器用して「七夕の日は一緒に、ちゅるちゅるしない?」っていうCMとか流せよ!と思う訳です。
なぜそうめんを食べるかは諸説あるようですが、元々中国で7/7に七夕とは関係のない疫病除けの行事があり、その日にそうめんが食べられてたらしい。んで日付が同じであったことから、いつしか七夕といえばそうめんを食べるものとなったとのこと。出ました、七夕得意の便乗ですね。仙台とかでは有名な風習らしいのですが、是非とも全国にも知名度を拡大してほしいものです。
なぜ願い事をするのか
さて、ここまで書いてきても七夕の主要イメージである「短冊の願い事」が全く出てきませんね。織姫と彦星のエピソードがあるせいか、割と「恋愛に関する願い事」を書くと認識している人も多いようですが、短冊に願い事を書くことと、織姫・彦星は実は全く関係ありません。では願い事をする起源は何かというと、文字習得が盛んになった江戸時代に里芋の葉っぱに溜まった雨水で溶かした墨を使い、梶の葉に願いを書くと字がうまくなるといわれたのが発祥らしいのです。習字の練習の一部として行われていたんですね。
それがなぜ七夕に行われるようになったかいうと、調べても調べても分かりませんでした。恐らく、便乗でしょう。
(もしかしたらちゃんと繋がりあると思うので、ヒマな人調べてみて下さい。)
さて、七夕に関して色々勉強してきましたが、ここでようやく七夕が地味で何のイベントなのかあまり知られてない理由が分かったと思います。それは「そもそも色んな文化・風習ミックスされたものが起源な上、そこに色んな要素が便乗し、結果として便乗してきた要素だけが有名になったから」なのです。
そんなどうしようもない七夕ですが、これからも「ロマンチック」「願い事」「そうめん」などを武器になんとか7月7日を盛り上げていってほしいですね。そして今年の七夕は星空が広がり、織姫と彦星は無事に会えるのか。気になる人はこちらのアプリでチェックしてみて下さい。
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1985年生まれ。元放送作家志望で今はアイデアマンズという会社でアイデアマンとして働いています。ネットとお酒と映画と本が大好きです。「面白いことを考えて飯を食う」が人生の目標。ランチや情報交換のお誘いなどお気軽に!