【超面倒】夏の風物詩「スイカ割り」の公式ルールが想像以上に面倒くさかった【スケジュールストリート】
何やら急激に暑い日が続いてすっかり真夏になりましたね。海の日も終わっていよいよ海水浴の季節です。夏の風物詩といえば蚊取り線香やら風鈴やら色々ありますが、若い人や子供達に人気の風物詩の一つが「スイカ割」。目隠しした人が周囲の助言を頼りに棒でスイカを叩き割るという、冷静に考えればシュールな遊びなのですが、シンプルながらもいざやってみると意外と盛り上がる遊びでもあります。
そもそもなんでスイカを割るの?という起源についてはいくつか説があるみたいですね。
・居合切りの修行に用いられていた
・豊臣秀吉が安土城建築のときに場を盛り上げるために始めた
・スイカの豊作を占うアフリカの風習が伝わった
などなど。
まあ何となくどれもそれっぽい説だと思いますが、一番ロマンチックな説とされてるのがとある神社に伝わる「恋占いの石」という1組の石を起源とするもの。一方の石からもう一方の石まで、目を閉じたまま歩いてたどり着ければ恋が叶うという、しょうもない言い伝えなのですが、この名残がスイカ割になったというわけです。スイカわりとの温度差を考えると、もの凄いこじつけ感があります。
個人的には「ぐしゃぐしゃになるし、普通に切って食った方が良くねえ?」と考えているのですが、なんとスイカ割に公式のルールがあるとのことで、ちょっと興味が湧いて調べてみました。そのルールとやらがいい感じにふざけたルールだったので紹介したいと思います。皆さんも今年の夏は公式ルールに従ってスイカ割をしてみてはいかがでしょうか?
第1条 (競技場所)
・スイカ割はどこでもできるスポーツだが、できれば『砂浜』又は、『芝生の広場』で行う。
・スイカと競技者(割る人)の間の距離は、5m以上7m以内とする。
ふむふむ。スイカ割といえば砂浜のイメージが強かったですが、芝生の広場でも問題ないようです。スイカと割る人の距離もちゃんと決めらてるんですね。これまであまり意識したことはなかったですが恐らく5m以上7m以下が難易度的にも一番盛り上がる距離なのでしょう。
第2条 (用具)
・棒は、直径5cm以内、長さ1m20cm以内の棒とする。
・目隠し用として、手拭またはタオルを準備する。
・すいかは、『日本国産すいか』を用いる。
棒のサイズも決まってるんですね。これも難易度的に丁度良い長さなどの規定になってるのでしょう。目隠しについても納得です。ただスイカの「国産縛り」はこれいりますかね?そもそもスーパーとかで売ってるスイカの国内/海外シェアは不明ですが、知らないとうっかりメキシコ産のスイカなどを準備してしまいそうです。スイカを買う際には産地をしっかり確認しましょう。
第3条 (競技者)
・競技者はすいかを『割る人1名』と『サポーター複数』で1組とし、キャプテンを決める。『サポーター』は人数に制限はないが、『割る人』に対して『アッチだ』『ソッチだ』と的確なアドバイスを出さなければいけないので、事前に自分のサポーターの声を認識しておくこと。
・審判員となるには、すいかが大好きであることを条件とする。また、公正な道徳心を持つ健康な人であり、特に以下の設問に3問以上答えられる人とする。
(1)すいかの一番甘い部分はどこか?
(2)すいかの水分はどのくらい?
(3)おいしいすいかの見分け方は?
(4)すいかの種ってどのくらいあるか?
(5)すいかの原産地は?
だいぶふざけてきましたね。まず周りで助言する人の事を「サポーター」と呼ぶんですね。これはかっこ悪い。そして何より審判員のハードルが高過ぎる。確かにスイカの知識があるにこしたことはないですが、「すいかの種ってどれくらいあるか?」という質問にはどう答えれば正解なのでしょうか。しかも「公正な道徳心を持つ健康な人」ってこの条件要りますかね?この条件が認められずに審判になれない人とかすげえ可哀想。
第4条 (競技の開始)
・審判員は、距離と用具を確認する。
・割る人の目隠しを確認する。この時、相手チームのキャプテンを同席し了解を得る。
・フォーメーションローリング(スタートする時の回転)を行う。
回転方向は右回りで、回転数は5回と2/3回転とする。
まさかスイカ割をする前のくるくると回る行為に「フォーメーションローリング」という名前が付けられてるとは誰が想像したでしょうか。いちいちネーミングがダサいんですよね。その回転数もかなり細かく決まられています。スイカ割のベテランどうしだと、「あいつは相変わらずフォーメーションローリングのキレがすげえな!」とか言い合うんでしょうね。うん、気持ち悪い。
第5条 (競技の進行)
・競技者(割る人)の持ち時間は1分30秒とする。審判員は、競技終了30秒前と10秒前に報告する。
・サポーターからのアドバイスにおいて、以下の行為を禁止する。
(1)競技と関係のないアドバイス
(2)競技者を中傷するような言動
(3)すいかの真後ろに立って「私の声のする方へ」という指示
・1人の競技者が終了したら、第6条により勝負の判定を行う。
・勝負の判定が終わったら、次に、相手チームとスムーズに交代する。
なるほど、周囲のサポーターの行為についても厳しい制限があるようです。禁止された行為の1と3はまだ分かりますが、2つ目の「競技者を中傷するような言動」って何なんですかね?スイカをわろうと目隠してしている人に対して「クズ野郎!死ねボケぇ!」とか言っちゃいけないってことですよね。
ルールとか関係なく、人として当然ですよね。
第6条 (勝負の判定)
・すいかに当たらなかった場合、時間内であれば3回まで棒を振ることができる。
・以下の点数表を参考に審判員が点数をつける。
◆空振り:0点
◆すいかに当たった:1点
◆すいかにひび割れができた:2~4点(ひび割れの程度による)
◆すいかの赤い果肉が見えた:5~10点
まさかこんなに細かく点数が付けられてるとは知りませんでした。なるほど。ってか3回しか振れないんですね。1発で真っ二つにパカっとわれるのが一番高得点なんでしょう。なかなか奥が深い。
第7条 (後始末)
・勝ったチームは、すいかを食べる権利があり、負けたチームは、残ったら食べることができる。
・競技場所は、勝負の勝ち負けに関係なく、きれいにしゴミは持ち帰ること。
買ったチームだけがスイカを食えるなんて知りませんでしたが、負けたチームが残ったスイカだけを食べれるなんて、尚更知りませんでした。なかなかシビアな世界ですね。
あとゴミを持ち帰るのも人として当然ですよね。
さて、知られざるスイカ割の公式ルールを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。当初の今年の夏はオフィシャルルールでやってみては?と提案してしまいましたが、このルールに沿ってやってもクソつまんないですよね?やはりスイカ割はみんなでワイワイと楽しんでやるに限ります。
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1985年生まれ。元放送作家志望で今はアイデアマンズという会社でアイデアマンとして働いています。ネットとお酒と映画と本が大好きです。「面白いことを考えて飯を食う」が人生の目標。ランチや情報交換のお誘いなどお気軽に!