【後編】King日本法人代表 枝廣憲氏インタビュー!「国ではなく地球で流行っているゲーム」に
後編ではKingの人から見た日本のスマホゲーム市場と海外との違いに関する話だ。Kingが目指すものについても教えてもらった。最後まで読んでくれた方にはKingからの読者プレゼントもあるぞ。
Kingの人から見た日本のスマホゲーム市場
──Kingの人たちから見て日本のスマホゲーム市場はどのように見られているのでしょうか?
枝廣 独自の進化を遂げた市場であると考えています。誤解しないでいただきたいのですが変だなとは思っていません。Kingの本国の人たちも日本のコンテンツをプレイして良い要素は参考にしています。なぜ独自の進化を遂げたのかと言えば市場の歴史が違うんですよね。日本の皆さんはフィーチャーフォンでゲームプレイを始めた方が多いじゃないですか? 二大プラットフォームがあり、その背景でガチャが生まれて、イベントが生まれてと独自の進化を遂げているのです。基本的に海外の人たちはコンソールからアプリという飛び方をしているのですよね。日本ではそこにブラウザーマーケットを挟んでるんですよね。でも、そのうち海外と近くなっていくんじゃないかなと思っていて、日本でキャンディークラッシュが評価を得ているように日本のゲームも海外でより受け入れられていくと思っています。
──Kingの人たちが遊んでいる日本のゲームアプリはありますか?
枝廣 日本で流行っている同時通信を使った協力プレイのゲームアプリをスペインで楽しんだことがありますね。レストランでWi-Fiを使って、日本人の僕と、スペイン人、中国人と一緒に同時通信で遊びながら勉強させてもらいましたね。
──日本のゲームアプリもKingの人から受け入れられているということですか?
枝廣 Kingの本社の人たちも遊んでることは確かですね。たぶん逆もそうじゃないですか? 日本のゲーム会社の人たちにもKingのゲームを良く遊んでもらっているという感覚はありますね。
──確かにその影響か日本でもキャンディークラッシュの類似ゲームが続出した時期がありましたよね。ケータイでゲームを遊ぶ文化が日本が初だったりするという話もありましたが、「ポチポチゲー」と呼ばれるようなものはゲーム性は低く本来のゲーム好きな人間からすると敬遠するところもありましたが、海外製のゲームアプリによる影響なのかゲーム性の高さは急激に変化していきましたよね。
枝廣 Kingの人たちもマリオであったり、テトリスであったり、お馴染みコンテンツをプレイしているので源泉を辿っていくと同じところにたどり着くんですよね。僕も小さい頃から日本で流行っているようなゲームを遊んできたのですがKingの本国の人たちと話していると子どもの頃遊んだゲームはと言う話になると「知っているよ!遊んだよね」ってなったりするんですよね。
日本のファンからのリクエストでグローバルな変更が
──海外と日本でゲームの仕様面で異なる点はあったりしますか?
枝廣 それは共通ですね。ただ、日本からのリクエストで仕様が変わったりすることはありますね。「日本向けのステージが無い」という声が多かったので、バブルウィッチでは日本のステージを作ったりはしていますね。日本のユーザーさんの声を受けて「日本のステージを作ろうぜ!」って盛り上がったんですよね。
──それだけ日本のユーザーの声も大事にしているのですね
枝廣 もちろんそうです。「いつも楽しく遊んでいますが日本のステージもないですか」という声が多かったのでそれを一つ実現できたのは良かったことだと思います。
──日本のユーザーと海外のユーザーにゲームの進め方に違いはありますか?
枝廣 これは日本とか海外というより人によりますね。休みの日にだけしかやらない人もいれば、平日の休み時間にだけやる人もいますね。
──同様に日本と海外でゲームを遊ぶ時間の違いはありますか?
枝廣 一般的には違うって言いますよね。海外はベッドタイムだったりに遊んだりすると言われていますね。通勤中に遊ぶ人は海外では少ないと言われています。
日本のデベロッパーが海外進出する際のポイントは
──日本のデベロッパーが海外進出する上でのアドバイスはありますか?
枝廣 Facebookとどういう風に連携するかというのが一つ大事な事じゃないかなと思います。Facebookは海外では大きなプラットフォームなので連携するっていうのも一つの手ですが、Facebook上でコミュニケーションを取っていくなど、ユーザーコミュニティを形成するということもできますよね。
──海外向けのゲーム要素だとどうでしょうか?
枝廣 僕は、ゲームはメカニズムだと思っててどういうユーザー体験があるかと思っているので、そこはどのようなユーザー体験ができるかっていうのが全てじゃないかなと思っています。
日本法人として今後やっていきたいこと
──日本のゲームでは、コラボやキャンペーンが多いですが、Kingではそういったものは考えていますか?
枝廣 具体的に今は考えていないですね。
──それは海外の文化として?
枝廣 全ての可能性を否定しないですがKingでは今はしないというところですね。システム上のものも理由ではあったりはしますね。
──では、日本法人として今後やっていきたいことはありますか?
枝廣 Kingのコンテンツの普遍性は圧倒的だと信じているのでキャンディークラシュをこれだけ楽しんでもらっていることを考えると別のコンテンツを引き続き出し続けていきたいと考えています。来年くらいにはみなさんがびっくりするような大きなことをしたいなとも考えていますね。
Kingのゲームを地球で流行らせたい
──最後に、今後の世界のスマホゲーム市場はどうなっていくと思いますか?
枝廣 一つはレイトマジョルティの方々がスマホを持つ時代になってよりカジュアルゲームが広がっていくのは間違いないと思っています。既にその波がきていると感じています。ですが、スマホ・タブレットが普及していくに従って端末の技術がより進歩していろんな表現ができるようになっていくとも考えています。ハードからカジュアルに至る幅が広がって、ハードはよりハードになっていって、カジュアルは「ザ・普遍的」なカジュアル、Kingのコンテンツのようになっていくんじゃないかと思います。
また、世界の境界線は薄くなっていますね。例えば、中国のキャンディークラッシュはTencentからリリースさせていただいたのですが天文学的なイントールがあったんですよ。欧米で流行ったアプリが韓国、日本、中国で流行るとなるとどこの国で流行っているかというよりは地球で流行っていますということを言えるようになると思います。そういったスマホゲームは日本のゲーム会社から出る可能性もありますし、海外の会社からももちろんでると思います。今のKingは良い位置にいると思うのでその期待に応えていきたいと思います。
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【関連】
【前編】King Japan代表 枝廣憲氏インタビュー。Kingがかける日本への想いと日本独自の広告戦略は?
【中編】King日本法人代表 枝廣憲氏インタビュー!キャンディークラッシュ攻略のコツは協力プレイ!?
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