LINEの決済システム『LINE Pay』とは。店での支払いやLINEの友人と「割り勘」「送金」も。真の目的は購買情報の収集?
本日、無料通話・チャットサービスを展開するLINEが毎年恒例の事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を開催しました。
より生活に密着した新しい体験を提供するとし、決済サービスへの進出などを発表しています。
【関連】
LINEで口座残高の照会が可能になる日がくる。将来的には株取引も?ネットではセキュリティを問う声もあり。
新発表の決済システムLINE Payとは
先日、同社が銀行預金残高照会サービスに進出することを日経新聞等の複数メディアが報じましたが、LINE Payはそれに続く金融分野への進出となります。
LINE Payのサービス内容としては、LINEやLINE関連サービス、その他提携店舗やWebサービス・アプリ内における支払いを、LINEアプリ上から行うことができる決済システムであると発表されています。
決済は、クレジットカードとの連携や、コンビニエンスストアおよび提携銀行(みずほ銀行および三井住友銀行)の口座を通じて事前にチャージ(入金)することにより、利用可能とされています。
と、ここまでは結構ありがちなサービスではあるのですが、ユーザーの連絡先情報を保持しているのが同社の強み!LINEでつながっている友人間で、「割り勘」や「送金」ができると発表されています。
送金されたお金は銀行口座から「出金」することもできると発表されています。
同サービスの公開は今冬となっており、LINEおよび提携Webサービス・アプリでの決済利用を開始してから、実店舗などでの利用にも順次対応していくとしています。
気になるセキュリティについて
先日もお伝えしましたがLINEのユーザーとして気になるのは、やはりセキュリティ面ですよね。
今回は決済機能が搭載されるので、なおさら心配な部分です。
LINEによると、LINE Payではセキュリティシステムとして、
1.LINEとは別の2次認証パスワード
2.Apple Touch IDによる指紋認証でのパスワード照会(iPhoneのみ)
3.PCサイト利用時のスマートフォン認証
の計3つを採用予定であるとしています。
一応、二段階認証などのセキュリティシステムは導入予定の様ですが、Touch IDに関しては寝ている隙に彼氏・彼女に勝手に指を使って突破されるようなのでまだまだ油断はできませんよ・・・!笑
LINEの真の目的は一体何か
ここからは正式に発表されているものではないので私の推察になりますが、今回の金融分野への進出における真の目的は、「顧客の購買情報の収集」ではないかと思われます。
もちろん、決済に対するうすーい手数料収入も狙いとしてはあるでしょうが、もっと大きいのは購買データなどの分析ではないでしょうか。
現状、LINEの主な収益源はゲームやスタンプの売上のほか、企業の公式アカウントサービスの運営(企業と友達になるアレです。)があります。
「LINEユーザーは今どういうことに興味があってお金を使っているのか」、ということがわかれば、公式アカウントを発行している企業としてもさらにできることが増えていくはずです。
LINEのサーバーには一定期間のトーク履歴が残っているので、それと組み合わせれば、トークと購買、つまり購買に至るまでの動機なんかもすべて把握できてしまうかもしれません。
企業としては魅力的ですよね。
Lineは「通信の秘密の保護」を遵守し、トーク内のやり取りは見ていないって言ってはいますけどね。
本当にこれらはあくまで推察ですし、仮に上記が当たっていても公式発表をされることはないと思いますが、やはり真の目的を勘ぐっちゃうのは人間の性、果たして真相は・・・?
この記事はどうでした?