【完全無料】誰でも気軽に楽しめる「裁判傍聴」の魅力をみんなに伝えたいと思う【右脳左脳推理クイズ】
ここ数年、「若者の◯◯離れが深刻だ」という話を色んなところで耳にするようになりました。車離れ、タバコ離れ、ウイスキー離れ、パチンコ離れ、などなど。その数を挙げればキリがありませんが、「自由に使えるお金が少ない」ということが、〇〇離れの理由となっているようです。
そのような流れの中で、当然若い人の時間の使い方も変化しています。安い料金で長時間滞在出来てシャワーや食事も出来るネットカフェの増加や、飲食店に行かずにスーパーなどでお酒を買って家で飲む「宅飲み」の流行など、限られたお金で日常を楽しむために様々な工夫をしているわけです。
そうした中、世間的にあまり注目されていないものの、僕が是非とも皆さんへお勧めしたいプレイスポットがあります。それが「裁判傍聴」です。通常、非日常的な体験をするには海外旅行に行ったりネズミのテーマパークに行ったりするなど、結構なコストがかかります。しかし「裁判傍聴」は完全無料で超エキサイティングな非日常体験ができるのです。
僕が裁判傍聴にハマったのは大学生の時です。ふと興味本位で行ってみたのがキッカケでしたが、ドラマや映画でしか見た事のない裁判の光景が目の前で繰り広げられる興奮と、裁判という特殊な状況でしか垣間みる事の出来ない人間ドラマにすっかり魅了されました。
そこで今回は皆さんに裁判傍聴の魅力を知ってもらうため、いくつかのポイントを紹介したいと思います。食わず嫌いのままで終わらせず、是非とも皆さんも一度裁判所へ足を運んでみて下さい!
どうやって行くのか?
裁判傍聴と聞くと何やらしっかりした事前の準備と、面倒な手続きが必要と思う人が多いかもしれませんが、全くそんなことはありません。事前の予約なども不要ですし、裁判所での受付や手続きなどは一切ありません。ふらっと行って、ふらっと裁判を見る事が可能です。ニトリ的な感覚で行っても全く問題ありません。
服装も基本的には自由なので、スーツなどは不要です。よっぽどふざけた格好(上半身裸に蝶ネクタイなど)でなければ問題なく入れます。持ち物なども特にいりません。
とにかく気軽で自由に入れる裁判傍聴ですが、唯一の欠点が平日しか開かれていないことです。大学生や、平日休みの社会人、また免許更新などで有給を取って、少し時間が出来た社会人など、平日に2~3時間でも時間が取れる人は是非とも一度足を運んでみて下さい。繰り返すようですが、ニトリに行く感覚で傍聴に行けます。
面白い裁判とは?
裁判所へ入ると、入り口付近にその日行われる裁判のスケジュール表があります。「何時から、何処の部屋で、どんな事件の、どんな公判か」という情報が分かりやすく載っていると思うので、こちらの表を参考にその日傍聴する裁判を決めましょう。
正直、色んな裁判を傍聴してもドラマや映画のようなドキドキするシーンに遭遇出来るのは、10回に1回くらいの確率だと思います。事件の種類や公判の段階によって、すごく退屈なものもあるし、期待して行ったのに開始1分で終了してしまう時もあります。
一度、痴漢事件の公判を傍聴したのですが、被告人であるおっさんと裁判官のこんなやり取りを見る事が出来ました。
裁判官「なぜ自分が痴漢行為を行ったと思いますか?」
おっさん「(泣きながら)職場での勤務時間が長く、ストレスが溜まってしまい、つい。。」
裁判官「ストレスと痴漢行為は関係ないと思いますが」
おっさん「はい、ストレスだけでなく、身体的な疲労もかなりありまして。。」
裁判官「身体的疲労と痴漢行為は関係ないと思いますが」
おっさん「はい、ストレスと過労で、つい魔がさして。。」
裁判官「ストレスと過労は、痴漢行為とは関係ないと思いますが」
僕「もう許したれや!!おっさんボロボロやないか!!」
と、つい叫びたくなる程、エキサイティングなやり取りを間近で見る事が出来ました。さらにそのあとおっさんの奥さんが証人として立ち、おっさんの真面目な性格や優しい人間性を泣きながら裁判官に訴えるという、非常に辛いひとコマもありました。まさにドラマや映画さながらです。
一度、海賊版DVDの違法販売事件の裁判を傍聴したのですが、法律関連の話が盛りだくさんで、チンプンカンプンなまま終わってしまったことがありました。裁判傍聴を始めてすぐの時は、なるべく専門知識を必要としない事件(痴漢や傷害など)を優先して入ることをおすすめします。
注意点
いくつかの裁判を傍聴してだんだん慣れていくと、被告の意味不明な供述や、無茶苦茶な言い訳などが面白くなり、つい笑いそうになったりします。しかし、少しでも傍聴席で笑ったり吹いたりしてはいけません。気軽な気分で傍聴席に座っていると忘れがちですが、同じ傍聴席にはその事件関係者の家族や親しい人間が座っていることが多いのです。
万が一、自分の家族が事件に関わりその裁判を傍聴している時に、見知らぬ人間が横でクスクスと笑ったりしてたら不快ですよね?裁判中はどんなに面白いことやドキドキすることがあっても、必ず心の中でその興奮を処理しましょう。特に傷害事件や、クスリ系の事件の公判には、傍聴席に怖い系の人が座っていることが多いので、特に気をつけましょう。
裁判傍聴で得られるもの
さて、最後に少し注意点も記載しましたが、基本的には裁判傍聴は完全無料で下記3つのことが得られる画期的な場所であると思います。
・ドラマや映画で見るような非日常体験
・被告となった人間とその家族の生々しい人間ドラマ
・(少しだけど)法律の知識
まだまだ日本中に裁判傍聴をしたことがある人はほんの一部かもしれまれんが、平日に少しでも時間が作れる方は是非とも一度、裁判所へ足を運んでみて下さい。行きたくても時間が取れずになかなか行けない人は、まずはこちらのアプリで遊んでみてはいかがでしょうか。
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イノ
1985年生まれ。元放送作家志望で今はアイデアマンズという会社でアイデアマンとして働いています。ネットとお酒と映画と本が大好きです。「面白いことを考えて飯を食う」が人生の目標。ランチや情報交換のお誘いなどお気軽に!