iPhone6へのサファイアガラス搭載が不調に終わったGT社の悲しすぎる末路。iPhone6sにはサファイアは搭載されるのか
iPhoneの発売前にはさまざまなニュース、噂が飛び交うのが常ですが、現在好評発売中のiPhone6/6 Plusについての噂で終盤もっとも多かったのは、画面にサファイアガラスが搭載されるのか、という内容のものでした。
最終的に、両モデルにサファイアガラスは搭載されず、市場の期待は裏切られたわけですが、今回はこのサファイアガラスの提供元として有力視されていたGT社(2014年10月に倒産)の倒産前の悲しすぎる現場の様子、そして次期iPhoneの画面に搭載される画面について触れたいと思います。
そもそもサファイアガラスとは
サファイアガラスはダイヤモンドの次に硬いとされる鉱石サファイアを人工的に生成した素材で、これまでiPhoneユーザーから問題視されてきたディスプレイの脆さを解決する素材として注目されてきました。
iPhone6/6 Plusではこの素材が採用されるのではないかという噂が常にありましたが、最終的にはTouchセンサー部分とカメラのカバー部分への搭載にとどまった経緯があります。
その後、10月にはこの後触れる、Appleのパートナー企業であるGT社が倒産したことで、関連性が注目されていました。
床磨きに励む従業員。商品を廃棄する不手際も
現地時間19日の米大手紙The Wall Street Journalでは、GT社の倒産前の様子が報じられています。
これによると、倒産寸前に同社では床磨きで暇を紛らわせる従業員の姿や、工場内で仲間同士最後の交流を愉しむ様子がキャッチされています。
また、驚いたことにiPhone6/6 Plusにはやはり直前までサファイアガラスが搭載予定で、両デバイス用に加工までされていた、と報じられています。
しかし、何らかの不手際で、商品価値にして数千万円ほどにもおよぶサファイアガラスが直前に廃棄され最終的にAppleには少量のサファイアガラスしか納品できず、同社は倒産への道を歩んでしまったと報じられています。もはや何らかの陰謀すら感じますね。
iPhone6sの画面はサファイア?それとも・・・
GT社の倒産はそれすなわち、次期iPhoneとなるiPhone6sについてもサファイアが搭載されないということ?と思われるかもしれませんが、実はAppleは来年発売する同社初の時計型端末Apple Watchの画面にもサファイアガラスの搭載を予定しています。
仕入れ元は中国などで複数のサプライヤーの名前が挙がっており、その計画に不調の噂は入ってきていません。おそらく順調にいけば、このまま搭載という形になるでしょう。つまり、Appleはサファイアガラスに困ってはいないのです。
ただし、iPhone6sにも搭載されるのかはやはり未知数です。というのも、現状iPhoneに使用されている強化ガラス「ゴリラガラス」を製造しているCorning社が、同ガラスの新製品となる「ゴリラガラス4」を発表しているからです。
サファイアガラスは製造、加工にかかるコストが他の強化ガラスと比較するとかなり高く、現状の端末価格などを据え置いたままiPhone6sを発売するとすれば、ディスプレイについては現状を継続ということも十分に考えられる、というわけです。
iPhone6sの画面にサファイアガラスが搭載されることはあるのか、今後続報があれば、その都度お知らせします。
参照元:The Wall Street Journal、CORNING
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